金沢大学の医学部6年では、興味のある科を選択して数週間の実習を行います。
2022年の核医学実習中の感想文を、ご本人の許可を得て紹介いたします。
核医学の実習および研修などを検討される方は、参考にしてください。
核医学実習中の感想文のご紹介(PDFファイル)
http://nucmed.w3.kanazawa-u.ac.jp/pdf/2022StudentDoctors.pdf
以下に一例だけ抜粋いたします。
核医学については座学では多少学ぶ機会があったが、実際の医療現場を見たことがなかったため、今回の実習は非常に良い経験となった。特に個人的に印象に残ったのは甲状腺癌治療の見学だった。癌の治療といえば手術や化学療法など、患者負担が大きいものが想像される。甲状腺癌治療は前段階として全摘や休薬が必要だが、放射性医薬品を飲むだけという手軽さに衝撃を受けた。今後、分子レベルの研究が更に進み、それぞれの癌に特徴的な受容体や取り込まれる物質が見つかれば、あらゆる癌を低侵襲で治すことができるのではないかと想像し、発展の余地を大いに感じた。
今回の実習で核医学診療科に対する興味が増したため、初期研修先でも核医学診療科を回ってみたいと思う。