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研修医の皆さんへ「核医学に関する研修の案内」

核医学診療では、全身の様々な臓器の機能診断やアイソトープ治療を行います。金沢大学の核医学診療科は、全身のあらゆる臓器の生理学や病態生理学を理解しながら、その機能検査法を学べる診療科です。

核医学診断の中心は心臓、腫瘍、脳
  • 日本人の主な死因はがん、脳卒中、そして心臓病。核医学診断はそのいずれにも深く関わっています。
  • 心臓の核医学検査は、循環器の診療に不可欠です。心臓の誘発虚血や、代謝障害、心臓の交感神経異常などをとおして、心臓の生理学的・機能画像の診断法を学びます。心臓核医学はその高い診断精度や実用性に加えて、欧米でも多数の検査が行われ急性期、慢性期の虚血性心疾患、心不全を含めて、有効性のエビデンスが確立している検査法です。
  • がんの形態診断は、超音波、X線CTやMRなどでなされることが多いのですが、核医学の得意の領域はその機能的診断です。つまり、がんの検出、悪性度の評価、治療効果の判定、再発の有無、転移や原発の全身検索、予後評価など、これらはいずれも患者さんのケアに大きな影響を与えます。最近話題のPETも核医学の一つ、当院ではPET/CTを用いたがん診断によりがん拠点病院としての先進医療に貢献しています。
  • の核医学検査の主体は、脳血管障害と認知症です。これも形態変化をとらえる画像診断と比較して、軽度の虚血や血流予備能評価、認知症の早期発見や重症度評価に不可欠です。
内分泌核医学とアイソトープ内用療法
  • 古い歴史をもつ甲状腺の診療も核医学の特色のひとつです。
  • 国内でも最近、バセドウ病や甲状腺癌の内照射治療ガイドラインが作成され、内照射治療の正しい普及と標準化を目指しています。金沢大学のアイソトープ治療病室は世界でも有数の施設とスタッフを備えています。
  • 甲状腺の治療に加えて、I-131MIBGによる褐色細胞腫や神経芽細胞腫の治療、ストロンチウム(Sr-98)による骨転移の治療、ゼヴァリンによる悪性リンパ腫の治療も含めて、総合的な内用療法の研修ができます。
短期研修でも歓迎
  • 核医学診療は全身の臓器の、あらゆる科の診療と密接に関連しています。1ヶ月単位の短期の研修も歓迎しますので、短期でも研修希望のある方はご連絡ください。個人的な研修希望に添った研修プログラムを作成します。

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