高リスク群神経芽腫を対象としたI-131 MIBG内照射療法に関する研究 -医療上必要性の高い抗がん剤を用いる先進医療B-
金沢大学附属病院核医学診療科では、高リスク群神経芽腫の患者様に自由診療としてI-131メタヨードベンジルグアニジン(MIBG)治療を実施してきましたが、2017年7月からは先進医療Bとして実施できるようになりました。
医療関係者の皆様、患者様およびご家族様へ
- 金沢大学附属病院核医学診療科では、これまで、神経芽腫の患者様に自由診療として、「I-131 MIBG治療」を実施してきました。
- このたび、「大量化学療法および造血幹細胞移植による強化療法に先立ってI-131 MIBGを投与した際の安全性と有効性の確認を目的としたI-131 MIBG治療に関する研究」が厚生労働省の定める先進医療Bに認定されたため、試験登録基準を満たす患者様は、2017年7月より先進医療としてこの治療を受けることができます。
- I-131 MIBG治療は健康保険の適用されない保険外治療ですが、先進医療では入院基本料等の基本部分の費用に関しては保険診療が認められています。
- I-131 MIBG治療に関する費用は研究費でまかないますので、登録患者様は、入院に関わる保険診療分の費用をご負担いただくだけでI-131 MIBG治療を受けることが可能です。
患者様、ご家族様へ
- 本治療の詳細は現在の主治医にお尋ねください。
- その上で、本治療が必要であると主治医が判断されれば、主治医から当院小児科または当科にご連絡いただきます。
- その後、小児科と当科へセカンドオピニオン外来を受診していただき、先進医療の可否を検討します。
- なお、この先進医療の対象に該当しなかった患者様でも、自由診療としてI-131 MIBG治療を受けることは可能です。