心不全のために心臓交感神経イメージング(I-123 MIBG検査)を施行した患者において、その治療後の経過と予後に関する情報を集約し、重症心事故を予測する研究を行います。研究は全国の多施設で施行され、匿名化された情報が金沢大学医薬保健研究域医学系・バイオトレーサ診療学に集約されて解析が実施されます。
心不全は虚血や非虚血性の心臓の病気に関連して生じる心機能の障害が背景にあります。心不全の重症度や予後(すなわち将来心臓の病気で重症化や死亡に至る危険性)の推定は、心不全の治療の評価や方針決定に重要な影響を与えます。本研究では、この心事故の発生を予測する方法を検討していますが、そのために過去の臨床情報と検査データを調査させて頂きます。
この研究の対象は、心不全のためにI-123 MIBGを用いた交感神経イメージングを実施した方の中から選択されています。臨床情報として、年齢、性別、心機能、採血結果、治療の方法、心事故の発生の有無などを、診療記録を元に5年間見させて頂きます。
研究結果は学術研究会や学会誌等に発表されます。この場合も個人情報は完全に匿名化されており、公開されることはありません。
匿名化された情報をもとに行いますが、その実施の全過程において、個人情報保護に十分の注意を払います。もし、本研究についてお問い合わせがある場合や個人データの利用の有無についてのお問い合わせがある場合は、2014年12月31日までに下記にご連絡ください。
金沢大学医薬保健研究域医学系 バイオトレーサ診療学
中嶋憲一(電話:076-2675-2333)