センチネルリンパ節シンチグラフィは乳癌のリンパ節への転移の評価法として、国内外で一般的に用いられていますが、アイソトープを注射した場所の近くにセンチネルリンパ節があると評価が困難な場合があります。そこで、従来撮像していたエネルギーウィンドウをいくつかのエネルギーウィンドウに分けて撮像し、散乱線や吸収による補正を行った画像や行わない画像を作成します。
通常の診療の中でセンチネルリンパ節シンチグラフィの適応となる乳がん患者のデータを用います。追加された画像解析は本院内で行います。一部のデータについて核医学講座内で画像処理を行う場合がありますが、その際はすべての個人情報を匿名化し、個人が特定できないように配慮致します。
この研究により被ばくが増えたり、検査時間が増えたりすることはありません。新たに薬を追加することはしませんし、新たな費用も発生しません。
この臨床研究に関しては、辞退により診療に関していかなる不利益も受けることはありません。同意した後でも、(臨床研究が開始されてからでも)患者様が調査への同意の辞退を希望されれば、いつでも自由に辞退することができます。なお、検査終了後に同意を撤回される場合には、該当データの中から追加撮像データのみ削除を行います。
この研究の内容について、わからない言葉や、疑問、質問、もう一度聞きたいこと、更に詳細な情報を知りたいなどがありましたら、遠慮せずにいつでもお尋ねください。研究が始まった後でも、わからないことや心配なことがありましたら、いつでも遠慮なく私たちにご連絡ください。
金沢大学附属病院 アイソトープ部 電話:076-265-2000 内線7360
研究責任者:米山 寛人 職名:診療放射線技師