Case YT01
シャントチューブの断裂による腹腔内への迷入
症例解説と読影のポイント
- 画像をどう読むか
- リザーバから注入された後、頚部の頚部に貯留があり、その後胸部で途絶えている。胃と膀胱の描画から見て、血中に入っていることが予想される。
- 解説
- X線写真を頭部から腹部まで見ると
- 頭部:シャントチューブが見える
- 胸部:シャントチューブはどこにも見えない
- 腹部:シャントチューブが腹腔内に断裂して落ちている
- この症例は、頚部でチューブが断裂し、腹腔内に落ちたもので、胸部のルートの描画は、このチューブがとおっていた腔をRIが通過したものと思われる。このため、血中から吸収され、胃と膀胱が描画された。
- シャント検査は単純な読影ではあるが、そのルートと周辺の情報をみながら、注意深い読影が必要である。
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Update: Apr. 22, 2000