Case TN01
腎細胞癌の小腸転移
Jejunal metastasis of renal
cell carcinoma
- この画像所見は?
- 出血シンチ
- 投与5分後から左側腹部に強い集積を認め、その集積は経時的に右へ移動しており、左側腹部の小腸からの出血が疑われた。側腹部の集積は経時的に弱くなるものの長時間持続しており、同部の血液プール増加も示唆された。
- X線CT
- 小腸内腔に突出し、造影にて濃染する直径2cm程度の腫瘤を認めた。
- 血管造影
- 空腸下部分枝の末梢にtumor stain、early venous
returnを認めた。
- 解説
- 以上の所見から空腸のhypervascular
tumorからの出血が考えられた。腎細胞癌の手術および肺転移の既往歴から、腎細胞癌の空腸転移が疑われ、手術で確認された。
- 鑑別リスト
- leiomyoma、leiomyosarcomaがあげられるが、画像所見のみでの鑑別は困難である。
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Update: Oct12/98