Case TM01

　肥大性骨関節症, Hypertrophic osteoarthropathy

症例解説と読影のポイント

• 読影のポイント：
  • 骨シンチにて、手足の骨（中手骨、中足骨、指骨）および関節部に、両側対称性の集積亢進を認める。治療後（約５カ月後）の骨シンチでは、この異常集積は消失している。
  • 胸部CTにて、右上肺野に、spiculaを伴った腫瘤を２ヶ所認め、肺癌が疑われる。
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• 症例解説
  • 両膝、手指関節痛およびばち状指を主訴に来院。胸部CTにて肺癌が疑われ、骨転移検索目的の骨シンチにて、両手足に集積亢進を認めた。右上葉切除術施行（double primaryの腺癌）直後より関節の症状は消失し、５ヶ月後の骨シンチも正常化した。以上より、肺癌に伴う肥大性骨関節症と確認されたが、骨シンチでの異常集積は手足のみで、特徴的とされる長管骨への集積増強がなかったという点で、非典型的である。
• 鑑別リスト
  • Thyroid acropathy
  • Pachy dermoperiostosis
  • Venous insufficiency
• 文献
  1. Uchisako H, et al. Bone Scintigraphy in Growth Hormone-Secreting Pulmonary Cancer and Hypertrophic Osteoarthropathy. J Nucl Med 1995; 36：822-825
  2. Ali A, et al. Distribution of Hypertrophic Pulmonary Osteoarthropathy. AJR 1980; 134：771-780

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Update: Dec 1/98