Case TA08
糖尿病性舞踏病症候群
Diabetic hemichorea-ballism
症例解説と読影のポイント
- 従来の画像所見では、MRIでのT1で大脳基底核(被殻、淡蒼球)での高信号が特徴的とされているが、脳SPECTでの所見では血流が低下していると言う報告がほとんどであった。
- 今回経験した糖尿病性舞踏病症候群の症例では、発症11日目に行った、脳血流SPECTでは、対側の大脳基底核に限局した、非常に高い血流増加所見を認めた。その後は1ヶ月、4ヶ月後の検査では、逆に限局した血流の低下を示していた。
- 従来の報告例で、脳血流が低下していると言うのは、発症から時間経過しているのが原因なのかも知れない。
- この病態の説明には、一過性の脳血流の増加ないし、神経活動の強い興奮の時期があるのではないかと推測した。
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