Case SH04
S4は類骨骨腫
(S1はbone island、L4もおそらくbone
island)
osteoid osteoma
症例解説と読影のポイント
- この画像所見をどう読むか:X-P上はS1の硬化像のみ。CTではL4にも硬化性病変が認め、骨シンチグラフィではL4とS1には集積増加はなく、下部仙椎に強い集積増加が認められる。
- 解説:X線写真上第四腰椎と第一仙椎に硬化性病変を認め、CT、MRIにてnidusは明らかではなかったが、疼痛部と一致するため当初は第一仙椎の病変を摘出する予定であった。X線写真上は腸管ガスのため指摘は出来なかったが、X線断層、CT、MRIにて第四仙椎に病変が認められこれを摘出した。術後疼痛は軽快し退院した。
- 病理学的にはosteoid
osteomaと考えられた。術中に施行した生検では第一仙椎の硬化性病変はbone
islandであった。
- 本症例では第一仙椎の病変を摘出しても疼痛は軽快していなかったと考えられる。脊椎にosteoid
osteomaが発生することがあるが、仙骨部はガスと重なり単純レントゲン写真では指摘が困難な場合が多く、特にその近辺に他の硬化性病変があると本来の病変を見落としてしまう可能性がある。
- 骨シンチグラフィが摘出部位の選択に有用性を発揮した症例といえる。
鑑別リスト
- osteoblastoma
- sclerosing osteomyelitis
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Update: Sep25/98