Case KS06
全身性紅斑性狼瘡
Systemic lupus
erythematosus
症例解説と読影のポイント
- 画像をどう読むか
- chest X-ray:
縦隔部位のリンパ節腫大の疑い(経時的なX-Pで所見が変化し確認された)
- X-ray CT: 縦隔リンパ節腫大
- Ga-67:
縦隔〜肺門の軽度の取り込みは正常範囲か。頚部〜縦隔の集積は全体にdiffuseに高めである。
- Face: 眼瞼、口唇周囲の浮腫
- 解説
- 頚部リンパ節生検を施行したが、非特異的なリンパ節炎であった。
- 採血上、溶血性貧血、リンパ球減少、低アルブミン血症、LE細胞、2本鎖DNA抗体陽性が認められた。
- 皮膚科的に頬部の紅斑は、非典型的ではあるが、SLEが疑われた。
- 嗄声はリンパ節による圧排と考えられた。治療によりリンパ節は縮小し、嗄声も改善した。
- SLEにおけるGa-67の役割として以下の点が上げられる
- 関節症状の鑑別、不明熱の精査
- 縦隔リンパ節腫大、ループス腎炎、合併する感染症の評価
- 文献
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Update: Dec 16, 2000