Case KM08
副腎過形成
Adrenla hyperplaia
症例解説と読影のポイント
- 症例解説
- ACTH高値のためACTH産生腫瘍検索目的でFDG PETが施行された。
- FDG PET上、両側副腎に強い異常集積を認めた。また、CT上も両側副腎の著明な腫大が認められた。
- 3ヵ月後ACTHの低下とともに副腎の大きさも正常化し、副腎過形成に伴うFDG集積であったことが推測された。ただし、ACTH高値の原因は現在も不明であり検索中である
- 読影のポイント
- 正常副腎への集積はCT/PETによる検討では肝集積程度までのことが多く、本症例では両側副腎のFDG集積は明らかに著明に亢進している。
- 一般的に両側副腎に強い集積を認めた場合は、副腎転移、両側副腎癌、副腎の悪性リンパ腫などが鑑別疾患に挙げられるが、ホルモンを過剰に分泌している過形成にても両側副腎に強い集積を認めることがあり、読影の際には血中ホルモン値やACTH値などを参考に慎重に読影する必要があると思われる。
- 副腎過形成へのFDG集積例はこれまでにも報告例があり、集積の程度もほぼ同様であった
- 文献
- Yu J, Koch CA, Patsalides A, Chang R, Altemus RM, Nieman LK, Pacak K. Ectopic Cushing's syndrome caused by an esthesioneuroblastoma. Endocr Pract. 2004;10(2):119-24
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Update: Apr 21, 2005