Case KK04
心サルコイドーシス,カリニ肺炎
Cardiac Sarcoidosis,
Pneumocystis carinii Pneumonia
症例解説と読影のポイント
- 画像をどう読むか
- 治療前ガリウムシンチグラフィ:両側鎖骨上窩、縦隔、肺門リンパ節に集積増加を認める。また左下肺野に線状の集積増加を認める
- 治療前ガリウムSPECT:
同時期のTc-99m
Tetrofosmin心筋SPECTと比較して、集積欠損した左心前壁から外側壁にかけて,Gaの集積増加を認める(いずれも短軸断層像)
Tc-99m
TF
|
Ga-67
|
- 前斜角筋リンパ節生検にて非乾酪性類上皮細胞肉芽腫が認められ、ステロイド治療
(30 mg) が開始された。
- 治療開始約1ヶ月後Gaシンチ:異常集積の消失
- ステロイド漸減中 (20 mg) 37℃台の微熱とCRP軽度上昇 (1.2)
を認めた
- 経過中ガリウムシンチグラフィ:両側肺野にびまん性に集積増加を認める
(心臓が抜けて見える) 。
- 治療前胸部X線CT:縦隔、肺門リンパ節腫脹を認める
- 治療後経過中胸部X線CT:明らかな異常は指摘できない
(若干間質性変化が認められる?) 。
- 解説
- ステロイド治療中ということから日和見感染症が疑われた。
- 血清β-Dグルカンの上昇を認め気管支肺胞洗浄液中のカリニDNA陽性からニューモシスチス・カリニ肺炎と診断された。
BackCase
Index Nucl
Med Home
Update: Dec 2, 2001