Case IE01
Non-Hodgikin Lymphoma, B cell
type
症例解説と読影のポイント
- 画像をどう読むか
- CT:仙骨内から仙骨右側にかけての軟部組織濃度のmassがあり、造影効果も認められる.骨破壊,脈管閉塞はほとんどみられない.
- Tlスキャン:早期像でCTで認められるmassに一致した集積があり、後期像では集積ごく軽度になっている.
- Gaスキャン:仙骨部に高度の集積亢進を認める(右は全身像、小さい図は骨盤部SPECT像)

- 解説
- 66才の女性.
- ITPにより脾摘のため入院した際,臀部痛あったため骨盤部CT施行され上記所見認めた.仙骨部腫瘍ということで脊索腫,転移性骨腫瘍を念頭に精査された。
- カンファレンス当日読影していただいたようにCTを丹念に読影すれば、CTでほぼ診断できたとも思えるが,仙骨部原発のリンパ腫は稀であり,多くの検査を施行することになった。
- Tlスキャンは早期像でmassに一致した集積があるようだが,後期像では集積ごく軽度であり,集積残存はあるが大部分は洗い出されたと考えるのが妥当と思われた。
- Tlスキャンはリンパ腫に対して一定の傾向はあまりないようで,この症例の診断には,あまり貢献しなかった.しかし,
Gaスキャンは仙骨部に著しい集積亢進を認め,リンパ腫を最も強く疑う根拠となった.
- この症例は結局,画像ではよくわからないということで生検され,上記診断を得た.
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Update: Dec 6, 1999