Case HK01
肺悪性リンパ腫
pulmonary non-Hodgkin's lymphoma (diffue large B cell lymphoma)
症例解説と読影のポイント
- 画像をどう読むか
- 胸部CT
- 右肺中葉に、肺癌を思わせるような大きな充実性の腫瘤を認める。
- CT

- FDG-PET MIP画像
- 右肺の腫瘤に強いFDG集積を認め、SUVmaxは22と著明に高値である。脳のFDG集積よりも強い。
- その他、右口蓋扁桃にも強いFDG集積を認める。
- FDG- PET

- 症例
- 80歳 女性
- 主訴:微熱
- 現病歴:ケアセンターに入所中に微熱あり、胸部X線写真を撮影したところ腫瘤影があった。精査のため当院受診した。
- 検査結果
- CRP 5.46
- WBC 3300,/mm3
- CEA 1.4(正常)
- CYFRA 2.3 (正常)
- ProGRP 54.3 (上昇、正常域は0-46.0)
- 臨床経過
- CTガイド下肺生検が施行され、diffuse large B cell lymphomaと診断。
- 化学療法(R-THPCOP 6クール)にて、右肺腫瘤はほぼ消失。
- 画像診断のポイント
- 右肺腫瘤のFDG集積が脳の集積より強いこと、
- 大きな腫瘤であるにもかかわらず中心壊死の所見が乏しいこと、
- 肺以外に右口蓋扁桃にも強いFDG集積があること、などから悪性リンパ腫を鑑別疾患に加えることが可能であろう。
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Update: May 28, 2009